神気に耳を澄ませて歴史と解け合うコース




秋宮のすぐ隣に小さな地蔵があります。誰の願いもいいなり叶えてくれるそうです。正式なお名前は言成地蔵尊(いいなりじぞうそん)。廃仏毀釈で蓮池の南から下諏訪の山中に移されました。けれど元の場所に戻りたくて地蔵が少しずつ動いていることが分かり、今の場所に移されたということです。

参拝者の手水舎は御神湯といって、温かい温泉水です。諏訪の龍神様をかたどった龍の口から流れる温泉水で身も心も清まることができそうです。ちなみに手水舎の温泉水は“長寿湯”と呼ばれています。幣拝殿の前にある“白松”は中国産で日本でも珍しい種類の木です。白松の3本一緒になった葉を財布に入れるとお金が貯まるといわれています。『君が代』の詩でなじみの深い、本物の“さざれ石”もあります。

御神木は“結びの杉”で夫婦円満になれるそうです。タケミナカタの神様とヤサカトメの神様、両神を祀っていますが、ヤサカトメの神様は春宮に2月~7月、秋宮に8月~1月の間鎮座します。女性の神様なので、若々しくありたいひとには御利益がありそうです。大鳥居から神楽殿へ向かう石畳のなかに、幾つもくぼみがある“いぼ石”があり、「たまった水をつけると美肌になれる」とか。1月15日には農作物や世相の吉凶を占う“筒粥(つつがゆ)神事”が行われます。

岡本太郎氏が絶賛したことにより注目を集めた石仏。最初は正面で手を合わせ「よろずおさまりますように」と言い、3回左回りをして「よろずおさめました」と唱えて一礼するといいそうです。正面は砥川の清らかな流れ、自然の森林のなかに存在します。下諏訪町指定の文化財でもあります。