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〜上諏訪温泉しんゆReborn2023「日本の伝統美×アールデコの装飾美」〜

江戸の後期から明治、大正、昭和初期に渡り、信州の中でも特に綺麗な水が必要な製糸産業の為、諏訪湖エリアは一大養蚕農家の集積地でした。
岡谷のシルク王、片倉財閥の誕生と共にますます盛んになる養蚕業。絹糸はここから関東の八王子に集められ、そこから横浜の港に運ばれ、欧州の貴族たちの元へ届けられていきました。
近代諏訪エリアは、実は、世界に向けてシルクという文化や工芸を発信していた地域だったのです。

そこから今回、しんゆリニューアルの内装では、「日本の伝統美×アールデコの装飾美」をモチーフにし、世界に向けた諏訪エリアを表現しました。
アールデコとは、1925年のパリ万国博覧会で有名となった古代エジプト美術・アステカ文明・東洋美術などを取り入れた幾何学的な装飾のことをいいます。諏訪エリアからシルクの輸出が盛んだった頃、ヨーロッパのシンボル的時代表現であったとされています。

館内全体の装飾として、配置したのはシルクのアートフラワー。
日本のシルクロードの出発点であった諏訪地域の特色を表すもので、
繭に切り込みを入れ、何層にもなっている薄い繭を一枚一枚はぎ、それらをつなぎ合わせ、花びらに見立てて手作りされたものです。養蚕業がなくなりつつある日本において、この気の遠くなるようなアートを作れる所は他になく、
唯一無二の、しんゆの為の、特別なアートなのです。
しんゆの料亭「美湖」の廊下は、特にこのシルクアートの集積地であり、その歴史と魅力を体感して頂ける場となっています。

次回は、お部屋のインテリアや装飾に触れながら、リニューアルルームについてご紹介します。

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